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札幌市東区の内科、消化器内科、糖尿病内科、小児科の病院

特定医療法人とこはる 東栄病院

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札幌市東区北41条東16丁目3-14

地下鉄東豊線栄町駅 4番出口横

医学豆知識

骨粗しょう症
骨粗しょう症とは
骨にはタンパク質やリンなどとともに、たくさんのカルシウムが含まれています。そして骨は常に活性化、破壊、形成を繰り返し、古い骨が新しい骨に更新されています。骨の破壊と形成は30歳代までは平衡を保っていますが、40歳以降は形成より破壊が増加してくることにより骨量が減ってきます。そして骨量が減少すると、骨の中の構造が壊れ、骨は非常にもろい状態になり、折れやすくなります。この状態が骨粗鬆症です。
骨粗しょう症の原因

一番の原因は加齢です。歳をとるとともに、からだの中のホルモンが変化するために、骨量が減少します。特に女性は閉経後、女性ホルモンが減少しますし、若年時の最大骨量も男性より低いため、閉経後数年間は急激に骨量が減少します。その他にも歳をとると、胃酸分泌の低下や腸の吸収能の低下、腎臓での尿へのカルシウム排泄の増加なども骨量減少の原因となります。

骨粗しょう症の危険因子は次のものがあります。

加齢 運動不足 早期閉経 カルシウム摂取不足
喫煙 ストレス アルコール多飲 塩分・蛋白質・リンの摂取過多
家族歴 やせ・栄養不良 高カフェイン摂取

またこれらの他に下表の病気でも二次的に骨粗しょう症を起こすことがあります。

甲状腺機能亢進症 副甲状腺機能亢進症 卵巣摘出後 吸収不良症候群
胃切除後状態 多発性骨髄腫 骨形成不全症 慢性関節リュウマチ
糖尿病 薬剤(ステロイド剤など)
骨粗しょう症の症状
  • 腰背部痛・身長短縮
  • 脊柱を構成している骨(脊椎骨)は、重いものを持ったり、転んだりして普段より少し余計な力がからだに加わっただけで変形します。脊椎骨の変形は上下からの圧迫によって起こるため、全体が押しつぶされた状態を圧迫骨折と呼びます。脊椎骨の変形や圧迫骨折によって、脊柱はいろいろな形に変形し、そのため、身長の短縮が起こったり円背や亀背などの姿勢異常も見られます。また腰背部に持続的過緊張が起こり、慢性の筋肉痛も生じてきます。
  • 神経学的異常
  • 脊柱の中には神経(脊髄神経)が通り、さらに脊椎骨の間からからだの各部に向かう神経の枝が出ているため、脊椎骨の圧迫骨折が起こると、神経の枝が圧迫され、胸や尻・下肢に痛みやしびれが生じます。
  • 骨折
  • 転んで手をついた際に橈骨(手首)や上腕骨頸部(腕の付け根)を骨折することがあります。また、転倒の際には大腿骨頚部(太ももの付け根)を骨折することがありますが、大腿骨の骨折を起こすと寝込むことが多く、高齢者では「寝たきり」の原因になることが少なくありません。
骨粗しょう症の診断

骨粗鬆症の診断は腰背部痛などの症状の有無や危険因子の存在の確認、さらに脊柱のX線写真を撮影して胸椎・腰椎の状態や骨折の有無を確認したり、骨密度測定装置を用いて実際に骨量を測定する方法があります。骨密度測定装置を用いた方法では、一番骨量の高い時期(若年成人平均値)より20%減少している場合は骨粗鬆症の疑い、30%以上減少した状態を骨粗鬆症としています。骨量は測定機器や測り方によって変わるため、正確な診断や治療のためには同じ施設で継続して診察を受けることが大切です。

また症状が似ていて原因が異なる他の病気(骨軟化症・副甲状腺機能亢進症・多発性骨髄腫など)と区別するために血液検査が必要です。

骨粗しょう症の治療
  • 運動
  • わざわざ運動をするのではなく、日常生活の中で運動を習慣化させることが大事です。買い物に乗って行くバスを、2つ3つ手前の停留所で降りて歩くのも良いです。また日光にあたると、カルシウムの吸収を助けるビタミンDが体内で作られますので、屋外での運動を心がけましょう。
  • 食事
  • 平成13年度の国民栄養調査の結果からもカルシウムは各年代平均値で1日550㎎(最低600㎎は必要)と不足しています。骨を丈夫にするには、まず骨の材料になるカルシウムをたっぷり摂ることが必要です。同時に、カルシウムの吸収を助けるもの・妨げるものを知り効率良く骨太生活を目指しましょう!
    乳製品を摂ろう! 乳製品のカルシウムは吸収率が良いのが特徴です。牛乳を1日200㏄は摂りましょう。脂肪が気になる方は、低脂肪牛乳やスキムミルクで摂りましょう。
    カルシウムの多い食品を食べよう 乳製品以外のカルシウムを豊富に含む食品も食べましょう。海藻類・小魚・大豆製品・小松菜・かぶの葉などに多く含まれています。
    ビタミンDで吸収促進 腸からカルシウムを吸収するためには、ビタミンDが必要です。適度な日光浴をすることで体内で合成されます。食品では、魚類に比較的多く含まれています。
    たんぱく質も大切 たんぱく質の摂りすぎはカルシウムの利用効率を悪くしますが、一方で骨の基礎となる欠かせない食品です。1日3回の食事に魚・肉・大豆製品・卵のいずれかを食べましょう。
    薄味で骨を大切に 食塩や糖分の摂りすぎは、せっかく摂ったカルシウムが尿に排泄される量を増やしてしまいます。薄味を心がけましょう。
    加工食品は要注意 炭酸飲料・練り製品・インスタント食品・スナック菓子などにはリンが多く含まれます。これらを食べすぎるとカルシウムの吸収を悪くしますので摂りすぎに注意しましょう。
    たばこ・カフェイン・
    アルコール
    喫煙は胃腸の働きを悪くし、吸収を妨げます。コーヒーの飲みすぎは尿への排泄量を増やしてしまいます。アルコールの飲み過ぎは吸収にも排泄にも悪影響があります。

    カルシウムの多い食品 (mg)
    牛乳(200cc) 220
    ししゃも(40g) 140
    わかさぎ(50g) 225
    しらす半乾燥品(10g) 52
    たたみいわし(10g) 97
    さくらえび(10g) 200
    カットわかめ(10g) 82
    ひじき(10g) 140
    木綿豆腐(100g) 120
    油揚げ(20g) 60
    高野豆腐(16g) 106
    小松菜(50g) 85
    かぶの葉(50g) 125
  • くすり
  • 老化によって減ってしまった骨を若いころのように戻す薬はありません。しかし、最近では早期治療により、骨粗鬆症による骨折がかなり防げるようになりました。現在使われている薬は、骨の破壊を抑える薬、骨の形成を助ける薬、骨を活性化させる薬があります。
骨も検診を受けましょう
女性では五十歳くらいから骨量が低下し始めます。閉経後は1年に1回ずつ測定するとよいでしょう。骨量は20代から40代後半まであまり変化をしませんから、できればその間に1度測定をして、自分の若いときの骨量を知っておくと、老年期になってから役に立ちます。
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