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札幌市東区の内科、消化器内科、糖尿病内科、小児科の病院

特定医療法人とこはる 東栄病院

011-782-0111

札幌市東区北41条東16丁目3-14

地下鉄東豊線栄町駅 4番出口横

医学豆知識

肝臓・胆のう・膵臓のしくみと働き
肝臓はどこにある?

右側肋骨の内側で、横隔膜の下にあり、一部は横隔膜と癒着しています。重さは男性で約1400g、女性で約1200gあり、内臓の中でもっとも大きな臓器です。

肝臓は沈黙の臓器といわれています。それは再生能力・代償能力に優れ、ダメージを受けても残った正常細胞が余分に働き、機能を維持するからです。そのため異常があっても気付かず、気付いたときには病気がかなり進んでいることがあります。


肝臓の働き
  1. 消化
  2. 消化を助けるための胆汁を、1日700~1000㏄作ります。
  3. 栄養分の調整・貯蔵作用
  4. 小腸で吸収したブドウ糖、果糖、アミノ酸、脂肪酸などをグリコーゲンという物質に変え肝臓に貯えられます。このグリコーゲンは必要なときにブドウ糖に変えられ、体を動かすエネルギー源となります。脂肪酸の形で吸収された脂肪は、コレステロール、中性脂肪を合成する材料になります。
    タンパク質は肝臓でアミノ酸から合成され、体の組織を形作る成分として使われます。余ったものはグリコーゲンとして肝臓に貯蔵されます 。
    体の脂肪組織(皮下脂肪など)に貯えられていた脂肪はいったん肝臓に運ばれてから、かたちを変えてエネルギーとして利用されます。
  5. 解毒作用
  6. 体組織を形づくっている蛋白質は新陳代謝によって分解し、毒性のあるアンモニアを生成しますが、これを無害な尿素という物質に変えます。その他の毒素や細菌、薬物なども分解し、無害な物質に変えます。
  7. 赤血球分解作用
  8. 古くなった赤血球中のヘモグロビンを分解して、ビリルビンや鉄分を生成します。ビリルビンは肝臓で処理され胆汁の材料となり、鉄分は新しい赤血球の材料になります。
  9. アルコールを分解
  10. アルコールは上部消化管より吸収され、90%以上が肝臓で代謝されます。そしてアセトアルデヒドに分解され、その後酢酸、水に変わります。飲み過ぎなどでアセトアルデヒドが蓄積すると、二日酔い、肝障害などの原因となります。肝臓でのアルコールの代謝は一定の速度でおこなわれるため、飲み過ぎると肝臓が休まることができません。そのため休肝日が必要になるわけです。
胆のうはどこにある?
胆のうは肝臓の下面にあり、ナスのような形をしています。胆管につながっており、胆管は肝臓から十二指腸につながっています。

  • 胆のう働き
  • 肝細胞でつくられた消化液の一種である胆汁は、胆管を通って十二指腸に運ばれますが、普段はその途中の胆のう管を通って胆のうに運ばれ、5~10倍の濃さに濃縮され貯えられています。食事、特に脂肪の多い食事をしたときに、胆のうが収縮して胆汁が十二指腸に放出され脂肪の消化を助けます。
  • 胆汁の成分と働き
  • 胆汁は肝臓で作られ、97%は水で、そのほかに胆汁酸、ビリルビン(胆汁色素)、コレステロールなどが含まれ、消化酵素は含まれていません。胆汁酸は脂肪を乳化し、消化・吸収させやすい形に変化させる働きをします。また、水に溶けない脂溶性ビタミンの吸収を助けます。胆汁の大部分は小腸から吸収されて、他の吸収された栄養分と一緒に血管を通って肝臓に戻り、再利用されます。(腸肝循環)
膵臓はどこにある?
胃と十二指腸に囲まれており、厚さ約3センチ長さ約15センチくらいの大きさです。胃の後ろにかくれ、勾玉のような形をしており、体の中央付近から左の方にのびています。腹膜より背側にあり、腹膜に癒着しているためほとんど動きません。

膵臓の働き
  1. 膵外分泌
  2. 膵液という消化酵素を、一日500~1000㏄分泌します。また、膵液は胃酸で酸化された消化物をアルカリ性にする働きがあります。

    ▽膵液の働き
    • 糖 分解:アミラーゼなどが糖をブドウ糖、果糖に分解する
    • 蛋白分解:多数の蛋白分解酵素が、蛋白をアミノ酸に分解する
    • 脂肪分解:リパーゼなど数種類の酵素が、脂肪を脂肪酸とグリセリンに分解する
  3. 膵内分泌
  4. ランゲルハンス島という場所でインスリン・グルカゴン・ソマトスタチンなどのホルモンを産生します。
    • インスリンの働き
    • ブドウ糖を分解して活動のエネルギーとしたり、余分なブドウ糖を脂肪に変えて脂肪組織に蓄えたり、グリコーゲンに変えて肝臓に蓄えます。
    • グルカゴンの働き
    • 肝臓に蓄えたグリコーゲンをブドウ糖に戻したり、脂肪組織の脂肪をエネルギー源として分解したりします。
    • ソマトスタチンの働き
    • 種々のホルモンの分泌抑制と消化管機能の抑制に働きます。

このように肝臓・胆のう・膵臓は、食物の消化や体のエネルギー源の生成などの重要な働きをしています。何か症状が出てからではなく、日頃から暴飲暴食を避け、身体をいたわることが大切です。
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