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札幌市東区の内科、消化器内科、糖尿病内科、小児科の病院

特定医療法人とこはる 東栄病院

011-782-0111

札幌市東区北41条東16丁目3-14

地下鉄東豊線栄町駅 4番出口横

医学豆知識

糖尿病の知識(その1)
はじめに

日本人の死因で多いのは「癌」「心臓病」「肺炎」「脳卒中」「老衰」ですが、糖尿病は死因の上位には入っていません。しかし、このうち脳卒中と心臓病は主に動脈硬化が原因で起こる病気であり、糖尿病の方は健康な人に比べ動脈硬化を起こしやすくなっています。糖尿病を予防する、またはコントロールすることは脳卒中や心臓病を防ぐことにもつながるのです。

厚生労働省の実態調査によると2016年度の糖尿病患者数は1000万人に及び、糖尿病予備軍(糖尿病になる可能性高い人)も合わせると推定2000万人にのぼり、年々増加しています。40歳以上の25%が糖尿病の可能性があることになりますが、初期の段階では自覚症状がほとんどないため、なにもせず放置されている人も多いのが現状です。

糖尿病とは
血液中に含まれるブドウ糖(血糖)の量が異常に増え、その状態が長く続くことで、さまざまな合併症(網膜症・腎症・神経障害・動脈硬化症など)を起こす病気です。血糖値を下げる「インスリン」というホルモンの量や作用が何らかの原因で不足することでひきおこされますが、インスリンが不足する原因で2種類に分類することができます。
Ⅰ型糖尿病 種類 Ⅱ型糖尿病
若年(10~18才以下) 発症年齢 中~高年者
主にウィルス 原因 遺伝・乱れた生活習慣
急激 症状 ゆっくり
薄い 遺伝 濃い
5% 全体の比率 95%

Ⅰ型糖尿病は防ぐことはできませんが、Ⅱ型糖尿病は早期に異常を発見し生活習慣を改善することで進行を抑えることができます。内科を受診する糖尿病の方は、ほぼ全員がⅡ型といってよいでしょう。
自覚症状

最初のうちはまったくといってよいほど自覚症状がありません。そのため、本人が気づかないうちに、病状が進行してしまうことがあります。血糖値が高くなると「のどが渇く」「疲れやすい」「頻尿」などの症状が現れてきますが、「体重減少」や「手足のしびれ」「目が見えない」などの症状は糖尿病がかなり進んだ状態といえます。

自覚症状がないからといって安心せず、定期的に健康診断を受けて、合併症を起こさないように、早い段階から治療を続けていくことが大切です。

恐ろしい合併症
人間の細胞(血管、神経その他)はすべてタンパク質でできており、高血糖になるとブドウ糖はこれらのタンパク質とくっつきやすくなり、一度くっつくと離れません(糖化タンパクといいます)。ブドウ糖がタンパク質についた細胞は壊れやすくもろい細胞となるため、高血糖にさらされていると血管や神経はボロボロになり、そして全身いたるところに障害が出てきます。つまり、この病気の恐ろしさは糖尿病がやがて引き起こすいろいろな病気(合併症)にあるのです。
○3大合併症
糖尿病網膜症
特徴 網膜とは目の一番奥にあり、カメラのフィルムにあたるところです。網膜にはりめぐらされている細かい血管が破れやすくなり、出血をくり返し、視力の低下や失明を招きます。成人の失明原因の第1位であり、発病から約10年で患者の半数がかかると言われています。
症状 視力低下・網膜剥離・失明・白内障 など

糖尿病性神経障害
特徴 高血糖状態のために神経が侵されるため、末梢神経や自律神経に障害が起きます。
症状 手足のしびれ・痛みなどの感覚が鈍くなる・便秘や下痢・立ちくらみ・発汗異常・尿閉 など

糖尿病性腎症
特徴 腎臓は血液を濾過し、体に不要な老廃物を尿として排泄しますが、その仕事をするのが糸球体という毛細血管の塊の組織です。高血糖が続くとこの毛細血管が侵され、血液を濾過する機能が低下してきます。まずタンパク尿が出て、次第に腎不全(尿毒症)になり人工透析や腎移植が必要になってきます。新たに透析をはじめる原因の第1位は糖尿病性腎症です。
症状 腎不全(尿毒症)・人工透析

○その他の合併症
動脈硬化症 動脈硬化は老化現象の1つですが、糖尿病患者はその進行が10年早いと言われています。
動脈硬化が進むと血液の流れが悪くなり、狭心症・心筋梗塞・脳梗塞・痴呆などが起こりやすくなります。
足の壊疽(えそ) ちょっとした傷から化膿が進み、足指の先端から皮膚組織が腐ってしまいます。
神経がやられているので、痛みを感じず、発見が遅れてしまうこともあります。
糖尿病性昏睡 病気が進んでインスリンが出なくなったり効きが悪くなったりして著しい高血糖になった時に起こります。
またインスリン注射中の方が急に中止した時に起こることもあります。急激に昏睡状態になり、死にいたる事もあります。
歯肉炎・歯槽膿漏 血液の流れが悪くなることにより細菌に対する抵抗力が無くなり、歯肉炎や歯槽膿漏を起こしやすくなります。
歯茎からの出血、口臭などが現れてきます。
糖尿病の知識(その2)
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